シューターのブログ

クリエイティブは抽象的すぎる

 

 現代、AI時代が訪れ、2045年にはシンギュラリティ(人工知能が人類総和の脳を超える。)が起こると言われています。ホワイトカラーの仕事はAIに取って代わられ、ブルカラーの仕事は増えることなくそのままで、人間は近い将来、クリエイティブであることを余儀なくされます。だから学校では先生たちが「クリエイティブであれ」と謳っていますが、僕は高校時代、何か違和感を感じていました。しかし、「クリエイティブであるべきだ」という主張はいたって正論で、特にその正論に対抗するだけのロジックも持っていませんでした。

 

 

そもそもクリエイティブとは?

 「クリエイティブ」という言葉はとても抽象的な言葉だと僕は思っています。というのも、「クリエイティブ」という言葉を聞き思いつくのは、「日曜大工で一から設計をして家具を作り上げるとこと」や「小説家のように新たなストーリーを考え、それを文章に起こすこと」や、はたまた「エジソンのように新しいものを発明し続けること」など様々なことが思いつくからです。しかし、現代に求められている「クリエイティブ」は、もう少し具体的に定義することができます。

 

 先日「クリエイティブ」について言及されている本を見つけました。その本は、筑波大学助教の落合陽一さんが書いた『超AI時代の生存戦略』という本です。そこに書いてあったクリエイティブとは「AIで自動化できる仕事をその地位についている人間から奪い、そこでできた余剰の資本を人機一帯によりさらにクリエイティブを加速させ、他のコンピュータ親和性の高い専門家に注入して、より大きな問題を解決しようとすること」ということを言われています。つまり、コンピュータをうまく使いこなせるものが、他の仕事を奪い、コンピュータと協力して新たに大きな課題を解決するということです。

 

 

仕事を奪った奴は本当な誰なのか?

 確かに今までを振り返ってみると、CD販売はオンライン音楽配信サービスに取って代わられ、現にアメリカの大手小売CD販売チェーンだったタワーレコードや、ネット動画配信サービスの影響を受けてアメリカ大手ビデオ・DVDのレンタルチェーンだったブロックバスターは潰れています。さらに、近い将来では運転が自動化され、タクシーやトラックの運転手は仕事を奪われると言われています。そして、これらの仕事は、ネット社会やAIの発達によって奪われたのですが、もっと厳密にいうと、ネットをうまく使いこなせる人やAIを開発、コントロールできる人に仕事を奪われたという方が正しいのです。だから「クリエイティブ」とはコンピュータと親和性を高める(使いこなし、パソコンを用いて新たにものを生み出せるようになる)こと、そして、その上で、自分の専門分野と結びつけ、社会に存在する問題を解決することです。

 

 

 このように「クリエイティブ」とは漠然としたものではありません。「クリエイティブ」という言葉をもっと具体的に捉えて、将来を考え、日々行動をすることが必要です。ただ、「クリエイティブ」という言葉はもっと具体的に捉えることが個人的に必要であるかなと感じています。コンピュータと親和性を高めるためには具体的に何を勉強し、スキルを習得すれば良いか見つけなければならないと思います。時代を読む力というのを磨いていきます!!

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。