シューターのブログ

自分を振り返る

 

昨日立教大学池袋キャンパスにて座談会に参加させていただきました。(株)ベネッセコーポレーションさんの『VIEW21』高校版 2018 年度 12 月号(2018 12 月下旬発刊予定)という雑誌で取り上げられるようで、福岡県立城南高校和田美千代校長先生と立教大学教授中原淳さん、僕を含める学生4人で座談会は行われました。お題はざっくりと言いますと「これからの進路指導のあり方」的なものでした。僕はついこないだまで、高校生であったので、高校生の時の視点を求められました。そして、それは僕自身を振り返る上でとても良い機会となりました。

 

僕自身を突き動かすものとは

自分を語る上で一つの疑問が湧きました。それは「僕自身を突き動かすものとは」という問いです。そこで、過去を振り返り、高校1年生が一つのターニングポイントだったのではと思い至りました。そしてそのターニングポイントにこそ、「僕自身を突き動かすもの」があるのではないか考えました。そろそろくどくなるので、「僕自身を突き動かすもの」を申し上げますと、”社会を知りたい” ”自分が何をすべきか知りたい”という思いです

 

ターニングポイント

 高校時代の話になるのですが、僕は高校1年生の冬にサッカー部を辞めました。高校に入った1番の目的はサッカーをすることだったのにも関わらずです。理由は、「自分の置かれている状況をきちんと把握する時間が十分に確保できなかったこと」と「将来について考える時間を十分に確保することができなかったこと」主にこの2点です。「自分の置かれている状況を把握する」とは、高校生という身分が、社会からどう見られていて、何を求められているか。高校生にはどういう選択肢があるのかを把握するという意味です。結局高校生の時はわからないままでしたし、今でも正確にはわかっていませんが...(笑)

 サッカー部を辞めてから僕は、分野に関わらずとりあえず手当たり次第に講演会に行くということをしました。高校時代は脳科学に少し興味があったので、ホンマでっか!?に出演されている澤口俊之さんや医者で長井ゼミをされている長井敏弘さんの講演などに出向きました。そんな意味のないように思える行動をきっかけに勉強を本気で取り組み大学に進学しました。そして、大学生になってからも外に出るというマインドは持っていて、最近効果を感じ始めています。

 

外に出ることが大切な理由

昨日の座談会の中で、教員に求められるのは「教員が外に出ることではないのか」ということでした。世の中は動いてみないとわからないことが多いし、外に出ないと「世の中が動いているということを理解できない」ので、外に出ることが大事なのでは的なお話になりました。僕はそこにとても同感です。実は、中原淳さんにお会いする日の前日と当日で、中原さんの本を1冊ではありますが、読ませていただきました。その本は『活躍する組織人の探求 〜大学から企業へのトランジション〜』中原淳 / 溝上慎一 編

です。この本は題名の通り大学から企業へのトランジションの研究を取り扱った本です。いきなりこの本の結論に少しだけ触れようと思うのですが、その結論とは「大学生は豊かな人間関係を構築したほうがいい」ということです。そしてそのためには、外に出なさいということです。外に出ると言っても闇雲に出るのではなく(笑)、自分と年代が全く違ったり、所属している期間が全く違ったりする人とたくさん出会い、関係を作りなさいということです。そして、この本には、豊かな人間関係を作った人は、将来活躍しているとか、収入が高いとかなどが、データで示され、説明されています。(ぜひオススメの本なんでんでみてください!笑)

結局まとめると、学生であろうが、教員であろうが、「外に出なさい」ということです。

 

 

最後に今の大学生の特徴

紹介した本によると、今の大学生の特徴として、「豊かな人間関係」が重要視されなくなった点と、「価値観が近いもの同士の人間関係の親密化・緊密化」が進んでいるという点があります。また、それは自身の学生生活の中でもとても強く感じます。そして、大学の特徴として、同年代の、しかも同じ学力層、同程度の経済階級層の個人が集う、同質性の高い教育機関です。一方、現代の企業は、様々な雇用形態、様々な年齢、多様な国籍の人々が集い、協業する多様性にあふれる空間に変わりつつあります。つまり、大学と企業の間の溝が深まっているというわけです。だからこそ、学生は自ら外に出て豊かな人間関係を築き、社会に自ら適応することが必要ではないかと思います。また、今それをやっている学生は少数派であるからこそ、今それをやれば周りと差をつけることができると僕自身は捉えています。

話が飛び飛びで申し訳ないが、今回の座談会は色々と考えるきっかけとなりました。座談会の内容は雑誌に取り上げられるので、是非是非見ていただけるとありがたいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます