シューターのブログ

日本語力こそ大切

 

 先日、弟の中学校の進路だよりに面白い記事が掲載されていました。2浪してからやり方を変えたら国語の偏差値が40から70台へという記事です。結論から言いますと、意味を理解して文章を読んでいるか、読んでいないかという話です。「意味を理解して文章を読むのは当たり前でしょ」と思われるかもしれませんが、実は意味を理解して文章を学生は思いの外多いようです。では意味を理解していないとはどういうことかというと、字ヅラを追っているということです。これは英語の文章を例にとるととても分かりやすく、説明がつきます。

I don't like Ken, because he is always late for school. という文があったとする。

この文、字面を追っている子は「私はケンが好きではありません。なぜなら彼はいつも学校に遅刻するからです」と訳して、さっさと次の問題に進みます。対して意味を理解する子は「遅刻するぐらいで、なんで人を嫌いになる必要があるんだ」と考えたりもしています。国語の問題で「主人公はなぜ、〇〇のようなことをしたのでしょうか?」という設問があった時、字面を追う子は、ただ単純に「文章の中からその答え」を探そう(抜き出そう)とします。意味を理解する子は、答えは答えとして考えつつ、「普通、〇〇のようなことしないだろ」と突っ込んだり、意味まで考えながら読んでいます。

この例を聞くと、意外と当てはまる方も多いかもしれません。僕自身も中学生の頃字面を読んで国語の定期テストをの問題を解いていました。(それで解ける問題を用意する問題作成者もどうかと思いますが笑)

 

意味を理解することは日常生活や仕事でこそ大切

意味を理解するということはとても大切だと最近感じます。例えば読書をしている中で、ただ字面を追っているだけではなかなか学びを得るものが少ないですが、自分の知っている知識と結びつかないか、文章のいい例が思い浮かばないかと考えていると、新しいアイディアが生まれたり、勉強したいと思える分野が出てきたりします。もう一つ例を挙げると、最近僕は簿記を勉強し始めているのですが、簿記の問題で

決算に際し次の誤りを発見した。よって、これを訂正するための仕分けを行いなさい。

 得意先岐阜商店から売掛け金¥350,000を同店振出、当店宛の約束手形で回収した際、誤って貸借反対に記帳していた。

とある。

この問題を解く際、注意して日本語を読まないとケアレスミスを引き起こしてします。”同店”は岐阜商店を指しており、”当店”は自分のお店のことを指している。こういった細かいところに気をつけて日本語を読まないと意外なところで勘違いを引き起こし困ってしまうので、意味を理解して文章を読むことが大切だと最近感じます。

 

ただ英語を勉強するだけの人は社会にとって弊害である

「英語を勉強すること」をとても大切なことだと思うし、英語は話せるに越したことはないです。ただ英語だけできて中身のない人は、とても迷惑で邪魔な人です。というのも、そういう人は、英語の言葉を聞いてただ訳すだけであるから、言い換えると「伝言ゲーム」をしているだけです。それなら、プロの通訳を雇った方がいいし、今はスマホに翻訳を頼ってもそこまで困りません。英文を見て日本語に直してくれるだけの人がいるならば、今は右クリックをすれば全部英語を日本語に直してくれるGoogleさんに頼ります。必要なのは、英語をただ日本語に直せる人ではなく、英語で得た情報をもとに考え、日本語で意見を言える人、日本語で得た情報をもとに考え、英語で意見を言える人、英語で得た情報をもとに考え、英語で意見を言える人です。伝言ゲームをする人は邪魔な仲介であり、手間も時間も取る邪魔な人材に過ぎません。だからこそ、英語を学ぶことももちろん大切ではありますが、母語である日本語の意味をきちんと理解して文章を読み、考え、特定の分野でもいいから意見をきちんと言える人材にならないといけないと感じます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます