シューターのブログ

日韓請求権協定

 

僕にしては珍しく、新聞を見ていて「三菱重に賠償2審も命じる」という記事が目にとまりました。孫正義の話である『あんぽん』を読んでから、「韓国」というワードに対して自然とアンテナを張ってあるのか、記事をみて調べてみようという気になりました。まずは記事の内容から説明すると、

太平洋戦争時に名古屋の軍需工場へ動員され、強制労働されていた韓国人2人が三菱鉱業に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、2018年12月14日に光州地裁控訴部が同社に支払いを命じた一審判決を支持する原告勝訴判決を言い渡した。1審判決はというと、約1億2320万ウォン(約1200万円)の賠償を命じた

という内容です。

こじれにこじれまくって何が真実かわからない慰安婦問題が最近少し静かになってきたにも関わらず、今度はこの問題で日韓関係が悪化しそうだなと思いました...。とりあえず慰安婦問題も少なからず関わっている日韓請求協定をおさらいして、「三菱重工への賠償命令」のニュースを見ていこうと思いました。

 

約束は慎重かつ綿密にやろう!

まずは遡ること53年前の1965年、日韓基本条約で日韓請求権協定が結ばれました。ざっくりと説明すると、日本が韓国に総額で8億ドルほど渡すから、戦争で日本が韓国にしたことはこれでチャラねという協定です。この協定で2000年くらいまでは日本政府・韓国政府とも合意していました。ところが2000年代に入ると、日本と韓国の言ってることが違ってきます。日本はもともと日韓請求権協定で、韓国政府が日本政府に訴えることを日韓条約で無しにしただけで、被害を受けた韓国人個人が訴えることは協定で禁してはいないと認識していましたが、それを覆しました。対して韓国は日韓請求権協定で韓国政府が日本政府に訴えることも、被害を受けた韓国人個人が日本政府に訴えることも両方、協定によって禁止したと認識していましたが、それを2000年代に入って覆しました。

 

出来事の背景

 そして2012年5月24日、韓国人元徴用工らが三菱重工新日本製鐵に損害賠償を求めていた件で、韓国大法院(韓国の最高裁)は上告判決で原告の請求権を認める初の判断をしました。さらに同年には韓国政府が「日本強制動員現存企業299社リスト」を作成しました。雑ではありますが、そこからだいぶ飛んで2017年8月17日、文在寅(ムン・ジェンイン)大統領が2012年の韓国大法院の判断を「政府の立場」とし、対日請求権は認めないとする日韓政府の共通認識を明らかに覆しました。そしての今年の2018年春、三菱重工が韓国現地法人を解散・清算しています。ちなみにこの出来事は今起こっている賠償金請求問題を三菱重工が見越してやった行動です。2018年10月以降、日本企業に強制動員被害への賠償を命じる判決が3件でているという状況です。

 

多くの日本企業から韓国から撤退するのでは?

 出来事の背景を述べる中で、2018年春に三菱重工が韓国から撤退したということは書きましたが、他にも富士ゼロックスが韓国の仁川工場を閉鎖することを決めています。ではなぜ、三菱重工富士ゼロックスが韓国から撤退することを決めたのか。それは、今起こっているように企業が徴用工問題で裁判において訴えられた時、韓国にある資産を取り押さえられないようにするためです。もちろん三菱重工富士ゼロックス共に韓国政府が作成した「日本強制動員現存企業299社リスト」に載っており、他の企業も韓国で訴えることを考え、この2社のように韓国から撤退することが予想されます。すると、韓国人でリストラされる人は多く出てきて、反日感情というのは韓国国内でさらに生まれ、日本製品が韓国で売れなくなるということも予想ができます。

 

強制労働の例

 

「日本強制動員現存企業299社リスト」からもわかるように、日本は朝鮮人にかなり強制労働をさせていました。ここでは僕が知っている一部の例を紹介したいと思います。例えば、炭鉱での強制労働。危険を伴う炭鉱での仕事を日本人は韓国人にやらせていました。そんな中起こったのが、三井三池三川炭鉱粉塵爆発事件。(他にもたくさん起こっていましたが...)昭和38年11月9日に起こった爆発事故で、死者458人、重軽傷839人にも及ぶ戦後最大の炭鉱事故でした。さらに昭和40年6月1日には、三井山野炭鉱ガス爆発事故が起きました。葉っぱ作業中にメタンガスの突出事故が発生し、構内に充満して引火次第爆発しました。死者237人で戦後の炭鉱災害市場2番目の大惨事です。この事故では孫正義の叔父も亡くなっています。このように日本は朝鮮人に過酷なで危険な労働を戦時中だけでなく、戦後もさせていました。さらにそういった強制労働で巨万の富を築いた例が麻生財閥です。現政治家麻生太郎の曽祖父、麻生太吉が朝鮮から大量の労働者を集め、筑豊炭鉱で働かせ、巨万の富を築きました。ちなみに麻生財閥の企業、麻生セメントは韓国政府が作成した徴用工「299社」リストに記載されています。

 

まとめ

結局日韓関係は複雑であること、日本は北朝鮮拉致問題の大規模バージョンのようなことをやっていたんだなということが新聞記事から内容を掘り下げていく中でわかりました。それと約束は慎重に綿密にやるべきだということです。とりあえず、多くの日本人が日韓問題に関して知っておくということは、これからの日本を作っていく上で大事だと思います。それと最後の最後に脱線しますが、新聞がとても役に立つなということを実感しました。特におすすめなのが、新聞記事→検索→書籍の順番に内容を掘り下げていくことです。内容を深く理解するのにおすすめです。他にも、SNS→リンク→書籍なんかもとてもおすすめです。何かを研究したいという人にはいいかもしれません(笑)

 

最後まで読んでいただきありがとうございます