シューターのブログ

壮大な歴史を持った会計

 

今週は、『会計の世界史』( 田中 靖浩 著)という本を読みました。この本はとある税理士さんの本の紹介を見たことをきっかけに読み始めました。

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この本の著者:田中靖浩さんは公認会計士であり、金融のプロフェッショナル。そんな方が書いた本であり、会計の小難しいことが書いてあるのかなと思ったのですが、会計というよりは、誰もが知ってる歴史上の偉人が出てくる物語がたくさん書いてある面白い本というのが読んだ第一印象です。少し人物の名を挙げると、レオナルド・ダ・ヴィンチルカ・パチョーリ、ワットにスティーブンソン、プレスリーポール・マッカートニーマイケル・ジャクソンなどなど有名人が会計と接点を持っていて、とても読んでいて楽しい本です。数字も出てこないので読むのが楽!

 

簿記はイタリアで生まれた!

本の中では、会計が、イタリア、オランダ、イギリス、アメリカと渡りながら、発展していった歴史が書かれています。そして、始まりはイタリア。イタリアといえば、料理が美味しいとか景色が映えるとか、そういうイメージがあると思うのですが、実は会計の始まった地だそうです。簿記が誕生したのは15世紀イタリア。ちょうどレオナルド・ダ・ヴィンチがいた頃。簿記はヴェネツィアで生まれ、フィレンツェにも伝わり、様々なところで独自に簿記が発達していました。それを数学者のルカ・パチョーリが本に簿記のことについて記述し、それがヨーロッパ中に伝わって、簿記が統一されました。さらに、レオナルド・ダ・ヴィンチルカ・パチョーリのその本を参考にして『最後の晩餐』を描いたそうです。簿記といえば無機質な感じがしてつまらない感じが否めませんが、始まりから実は偉人が関わっている歴史があるのです。この本を読み始めてすぐに「簿記って意外と面白いかも」と思えました。

 

全体像が見えてきた!

会計に関して、ほとんど初心者に近い僕ですが、この本を読むことで会計の全体像をつかめました。初めは「自分のため」(経営者)のために生まれた会計が、「他人のため」(株主)に報告をするための財務会計へと発展し、また「自分のため」(経営者)のための管理会計ファイナンスが発展したという流れがあること、日本の企業は損益計算書ばかりにこだわり、バランスシートを疎かにし、失敗したこと、決算書は損益計算書とバランスシート、キャッシュ・フロー計算書の三本立てであること、時価vs原価の構造があることなどの大きな枠組み、歴史の流れが専門用語の知らない僕でも理解することができました。

 

興味が絞られてきた

大学に入ってからのそろそろ一年、すこしでも興味のある分野、興味を持ったことのなかった分野の本を片っぱしから読んできました。どの分野も知れば大抵面白く、やっときりがないということがわかってきました。(笑)そしてこの本を読んで、やっと本気で特定の分野:会計を学びたいと思えてきました。もっと細かくいうと、守りの財務会計だけでなく、攻めの管理会計ファイナンスを学びたいです。

では、なぜ僕がこれらの分野を学びたいのか?

それは僕が経営者となって世の中に貢献したいという思いがあるからです。

この本を読んで、経営者として活躍するには、会計・ファイナンスがとても有効だということがわかりました。それゆえ、これらを学びたいという思いが強くなりました。また、今の会計の仕組みは第3次産業では、対応しきれていないということもわかりました。今の産業にマッチする会計を研究するというのは、大学での研究テーマにもなり得るかなと思い、ますます会計に対する興味が湧いてきています。

 

矛盾しているようだが...

これからは会計の勉強にウエイトを置いて、生活したいと思います。とはいえ、他の分野の勉強にもより一層力を入れていきたいと考えています。なぜなら、会計は僕の夢の実現に必要な強力ツールではありますが、それだけではまったく夢を実現することができません。ただ、金を稼ぎたいというのであれば、それでもいいかもしれませんが、社会に貢献する、世の中の問題を解決して社会を変える僕は、それだけではダメです。むしろ、他の気になる分野(教育・宇宙・スポーツ・芸術など)の興味を深めること、自分にとって「Like」の分野を「Love」の分野にするくらい極め、会計と掛け合わせることで初めて、自分に納得がいくと思っています。

夢に向かってこれからも、もっともっと邁進していきますd( ̄  ̄)

 

最後まで読んでいただきありがとうございます