シューターのブログ

歩いて見えてくる尾道の歴史

 

令和初のブログ、更新が遅くなりました。今回は僕のちょっとした趣味について書きます。僕の趣味は少しマニアックですが『ブラタモリ』の本を片手に、旅をすることです(笑)ずっとやりたいと思っていて、このGW、令和にやっと始めました。『ブラタモリ』とはNHKの番組で、タモさんが日本のいろんな街を歩いて、地理的観点から見たり、歴史的観点から考えたりしながら、出されたお題の答えを明らかにするという番組です。少しマニアックかもしれないけれど、僕が大好きな番組の一つです(笑)

 

昔の尾道が見えてくる!

尾道には何回か来たことがあるのですが、しっかりと観光したことはありませんでした。「尾道の商店街をなんか歩いたことがあるなぁ」「しまなみ海道をずいぶん前に自転車で渡ったなぁ」程度です。僕にとってはそんな尾道でしたが、『ブラタモリ』の本と共に旅をすると、とびきり楽しかったです。まず、千光寺山の東の通りを歩きました。すると、通りのはずれにこんな古い道標がありました。

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左 いづも往来

この「左 いづも往来」が表す意味。それは出雲につながる出雲街道があったこということです。この出雲街道を通って、平安時代には、石見銀山で掘り出された銀が尾道へと運ばれ、船に積まれ、西回り航路を通り江戸へと運ばれました。さらに、出雲街道の中間には、世羅町という場所があります。そして、平安時代にはその世羅町に「太田荘」という大きな荘園がありました。そこから都に運ぶための年貢米が出雲街道を通って尾道に運ばれ、船に積まれていました。そう、この道しるべは尾道が歴史ある街だということを表しています。尾道を歩いていてもなかなか目に入らないと思いますが、気がつくととっても面白いです。

 

参道の途中に国道二号線とJR!!

尾道に久保八幡神社がありました。その神社、なんと、参道の途中に国道2号線とJRが通っています。なんとも不思議な光景です(笑)。

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参道入口 奥に2号線と踏切が見える!!

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参道途中に踏切が!!

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参道入り口の方を向いた時に撮った写真 国道2号線が!!

この奇妙な光景。実は尾道ならではの事情により生まれています。尾道駅を降りてすぐのところにある尾道商店街、あの一帯はもともと海でした。そもそも尾道はほとんど平地がなく、今栄えているところは埋め立てでできています。そして明治時代に鉄道を通そうということになったのですが、尾道商店街のあるところよりもさらに南を埋め立てて陸地にすると西回り航路でもある尾道水道を塞いでしまい、海運業に多大な影響を及ぼしてしまいます。そこで、無理やり内陸に鉄道を通し、参道の途中に線路が存在することになりました。

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ブラタモリ17』監修:NHKブラタモリ」制作班 P74より

このように『ブラタモリ』の本と旅をすると、マニアックではあるかもしれませんが、旅が数倍も楽しくなります(笑)。まだまだ尾道について紹介したいですが、興味のある方は是非、『ブラタモリ』と一緒に旅してみてください!!

 

最後まで読んでいただきありがとうございます