シューターのブログ

 

伝言ゲームのプール

今年ももう折り返し地点を過ぎました。ホントあっという間で、更なる駆け足で半年を過ごさねばと感じています。そんな今年の折り返し地点で感じたことが伝えることの難しさです。

 

伝言ゲーム

世の中には”伝える”ための心理学、脳科学トーク術・話術の本と実にたくさんの本が書店に積まれています。あまり”伝える”ことの重要さを考えたことのなかった僕は書店に行っても、「こういった類の本は過剰に出版されてるんじゃないの?」と思う程でした。ただこの過剰に思えるほどの量の出版に納得がいくようになりました。それは世の中が難解な伝言ゲームに満ちているからです。

 

お菓子・映画も伝えられない

伝言ゲームの世界とはどういうことか? 例えば、一押しのお菓子を友達に紹介する時、「チョコレートのこのお菓子、こうこうこういう味で、とっても美味しいんだよ!ぜひ食べてみて!」と紹介するとします。でも味なんか伝わらないですよね。それどころか、「急にお菓子の話されても困るんだけど(笑)」とか、「チョコレートがそもそも嫌いなんでけど(笑)」となるかもしれません。映画を紹介するときにも言えます。「この映画とっても感動的で、涙腺崩壊。絶対に見て欲しい一押しの映画なんだよ!」と。でも、「急に映画の話やめてくれる、今そんな気分じゃないから」とか「アクション系の映画しか見ないんだよ」となるかもしれません。そう、こんな些細なことも人間は伝えることができなくて、友達にお菓子を食べてもらうことも(お菓子くらいならあげればいいですが(笑))、映画を見てもらうこともできません。全く人にお菓子の良さ、映画が伝わらないです。これらが世の中に難解な伝言ゲームが満ち溢れているといえる理由です。まさに、伝言ゲームのプールです。(僕が勝手に言っていますが...)

 

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マネジメントゲームの様子

グレープフルーツ

ついこの間の土日、マネジメントゲーム(MG)に参加してきました。そこにはいつものように様々な人種(タイプ)の人たちがいました。分け方が適当ではありますが、理系チックな人から文系チックな人、体育会系な人と本当に様々です。MGではそんな色んな人種の人たちと時々、グレープフルーツを伝え合います。二人組になって、一人がグレープフルーツという存在を知らない体で話を聞き、もう一人がグレープフルーツについて説明します。参加者各々は、「グレープフルーツは甘くて、けど酸っぱさも苦さも兼ねていて、形は丸くて、〜.....」と説明します。でも聞いている側はグレープフルーツという果実を知らないわけなので、なかなか伝わりません。そんな伝わらないというモヤモヤ感を参加者一同抱えたまま、レクチャーが始まります。まず、相手がそもそもグレープフルーツの話を聞きたくないかもしれないので、「今大丈夫?」とか「時間ある?」ってところから相手に聞くのがベターです。それからいきなりグレープフルーツの説明をされても、グレープフルーツを聞く側は全く知らないので意味がわかりません。だから「オレンジって知ってる?レモンって知ってる?」と聞き、相手の知っていることと結びつけて説明するとなお良しです。つまり相手の頭の中を想像することが必要です。ただ、それでもグレープフルーツの話を聞きたくないのが人の性です。だから相手と話している中で情報を収集し、相手の興味を探ってそれと結びつけることが大切です。例えば話している中で、相手は果物好きで特に柑橘類が好きなようだとわかったします。その上で「柑橘類が好きなあなたにオススメの果物を紹介したいんだけど」というと、いきなりグレープフルーツの話をするときと比べて、伝わりやすくなります。

 

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惜しくも2位でした

分かっていても出来ない

今までの経験してきた環境(例えば、大家族で一番年上で人に物事を伝えることが多かったなど)により、これらのことが自然とできている人も中にはいます。でもできない人が多いのも事実で、僕もできない一人です。そしてこういった理論を知っても、なかなか実際にやるとなると難しいです。僕が人に分かって欲しいのはMGを学ぶことの有益さであり、同じ学生にも体験してもらいたいです。今まで色々いってきましたが、やはり伝え方が悪かったなと思っています。MGは経営ゲームなのですが、実に別に経営者の人だけに役立つのではなく、むしろそれ以外の人の将来にも役立ちます。MGについて例えば、就職希望の人であれば、かなり就職に役立ちます。なぜならMGを学んでいると経営者の視点が身についてくるからです。「で、経営者に視点が分かった人材がどれだけ重宝されることか。(笑)」他にも、進路選択・職業選択に悩んでいるのであれば、MGがオススメです。なぜなら、広島で活躍されている社長さんと一緒に勉強ができ、話す機会が多いにあるからです。毎回MGでは入れ替わり立ち替わりいろんな分野の経営者の方が来られます。食品・水産・建設・スポーツ・アミューズメント・工業などなど、実に様々でそれらのことをいくらでも直に聞くことができます。さらには経営者の方々がどういうことを考えていて、どういう人材を求めているかも、一緒にいると分かってきます。だからインターンシップ以上にコスパがいいです。(他にもたくさんメリットはあるのですが、これくらいにしときます)。とはいえ、今まで、僕の伝え方が悪かったのが事実ですし、今もトライしては失敗の連続です。毎月MGはやっているので、一緒に参加する人数が少しずつ増えれうよう、上手にMGの良さを伝えていけたらなと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます