シューターのブログ

Boys be ambitious : 少年よ、大志を抱け

 

 少し古い本。第二次安倍内閣が発足してからちょうど一年くらいの2014年1月に書かれた本を読んでいます。

 

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 政治に関しては、あんまり知らないのですが、最近法律やらなんやらを勉強する中で、どうしても政治に関する基礎知識の習得は避けて通れないと思い、本を手に取っては読むようにしています。

 とはいえ何から勉強すれば良いのか。特に見当がついているというわけでもないので、なんとなく、「アベノミクス」から調べていこうかなと思っています。もちろん、3本の矢が「金融緩和」「財政政策」「成長戦略」の3つで構成されていることくらいは耳にしたことがありましたが、いまいち内容はわかっていませんでした。

 

改革は大変

 上の写真の本は、対談形式で書かれており、竹中平蔵さんの主張をうまく田原総一郎さんが引き出すという感じで話が進んでいきます。

 読んだ感想は、「いろいろ改革をしようとしてんだな〜」という感じです。

小泉政権時代の話から、民主党政権時代、そして安倍政権時代の話と話題豊富です。

内容については、理解できるところ、できないところ。納得いくところ、いかないところ個人的にはあるのですが、一番強く感じたことは「改革は大変」ということです。

 

みんなハッピーにはならない、でも前に進まないと

 安倍政権が何をしようとしていたのか。例えば、公務員制度改革や「混合診療の導入」「農業へのテコ入れ」「日本企業における社外取締役比率の押し上げ」などです。ずっと長年変えられることのできていない重要な問題のようです。

 これらの問題になんとか手をつけ、改革してやろう。そんな気概を安倍さん一応は持っていたようです。でも結局なかなか完全に問題解決には至らないようです。

 では、なぜか改革をすることができないのでしょうか。

 既得権益者が猛反対をするから

この一言につきます。

 具体例は出しませんが(笑)、やっぱ人間自分が一番大切。自分の利益が大切。改革が進められ、不利益を被ったらほとんどの人が嫌がりますよね。だから改革は中々進まないし、世の中は中々良い方へ好転していかないようです。

 しかし、それでも改革しなければ、本当に世の中はダメになってく。そんなメッセージを発する竹中さんの主張は印象的でした。既得権益と戦わなくはならない。アンハッピーな人が出てでも、前に進まなければならないのです。

 

必要なのは大志

 中々進まない、改革を推し進めるには何が必要か。大志が必要だと本の中では書かれています。自己利益を考えるような小さな志ではなく、

「世の中を良くしよう」

「未来の世代に貢献しよう」

こういった大志を抱く人が増えることが大切だと。

 その言葉を目にした時、北海道に像があるあの人の言葉が思い浮かびました。

 

Boys be ambitious :少年よ、大志を抱け

 そう、クラーク博士の言葉 "Boys be ambitious" 「少年よ、大志を抱け」です。

 懐かしいかな、高校の修学旅行の時に、クラーク博士の像の横で写真を撮りました。その時は、この言葉の意味、まったく持って意味がわかっていませんでした。

ただ、大きな夢を持つことが大事なんだな〜 

くらいに。

 でも、どうやらそんな意味だけを持つ言葉ではないようです。

 何かを変えようと思ったら、絶対にアンチ、既得権益者と戦わなければならないことになる。ある意味みんなをハッピーにすることはできない。それでもやり通すには、

「大志」が必要。

だから、クラーク博士は、

Boys be ambitious : 少年よ、大志を抱け

この言葉を残したのだと僕は思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます