シューターのブログ

ダイナミックな世界の動きを掴むものたち

 

とてつなく面白い時代

 夏休みに入って第一週。この夏は11月の簿記一級の試験に向けて、ひたすら会計の勉強をしています。最低でも1日6時間。欲を言えば10時間はしたいところですが、なかなか集中力は続きません(笑)。そこで、休憩がわりに読書をしています。この夏の読書のテーマは、ダイナミックな世界な動きを自分事にするです。指数関数的スピードで変化する世界に生きるもとして、やらなければと最近感じているのですが、そのきっかけは、お世話になっている経営者の方々がどういうロジックで動いているか、最近少しずつ見えてきたためです。

 

世界の動きを自分事に

 つい昨日読み始めた本に、安宅和人さんの『シン・ニホン』があります。この本のテーマは、「AI×データの時代における日本の再生と人材育成」なっています。まだ、最初の方しか読んでいないのですが、面白い一文がありました。

 これまでは「スケール」を取り、大きな売上、付加価値、そして利益を生めば企業価値につながるのが、富を生む基本方程式だった。しかし、この非連続的な変化に富む局面では、そもそも「未来を変えている感」が企業価値になり、これをテコに投資し、最終的に付加価値、そして利益につながるという真逆の流れになった。(p55)

 

 この一文は、企業の時価総額の話のことです。いわゆるついこの間までは、「スケール」が企業価値につながっていたが、今は、アメリカのGAFAや中国の BATなど、「未来を変えている感」を大きく持っている企業の価値が現実として高いとされていることに触れています。

 

 

現実とは何か

 なぜ、上記の文が面白いのか。それを語る上で重要なのは、「現実」とは何か、という話を避けては通れません。

 早速、その「現実」についての話なのですが、それは僕が毎月参加している経営ゲーム(MG)の話になります。そして、その研修の中で、

「現実」って何?

「現実」を現実たらしめている要素とは?

というような趣旨の質問をされました。質問がふわっとしていて、これといった返答はもちろんできませんでした。なんなら、今年いちばんにやばい絡まれ方です。

そして、その現実とは、

臨場感

だそうです。

VRのゴーグルをつけて、一歩前に踏み出すとビルの屋上から落ちる映像を見ていると、人はVRだと分かっていても前に一歩踏み出すことができません。

だから、現実は「臨場感」だと。

 

そして話は戻りますが、さっきの一文、「未来を変えている感」が強い企業が、現実に価値がるとされる現代についてです。

 「未来を変えている感」つまるところ、世界を変えているんだという、「臨場感」が評価されて、現実に価値があるとされ、株価は上がり、発行株式数は増え、世界中の投資家からお金が「未来を変えている感」のある企業に投資という形で集まっているわけです。

 

ここから言えることは、「臨場感」を演出することがこれからの時代、とても重要になってくるということです。

 

 

会計の凄さと限界

 世界の動きについて書いてきましたが、この夏は会計の勉強を徹底的にしています。なぜ勉強しているかといえば、面白いからにつきます。そして、せっかく会計の勉強をこの夏しているので話に出しますが、会計を勉強していると、会計の凄さと時代の流れにそぐわない限界というか、会計の立ち位置、役割がだんだんと見えてきます。

 早速僕が思う会計の凄いところですが、それは企業における守りとしてなり得るということです。会計を知っていると企業をより効率的に運営することやより利益を生むようある程度うまいことやることができます。(具体的な話をすると長くなるので、ざっくりとしときます)

 その一方で、会計の限界だと思うのは、企業において大きな武器にはなり得ないということです。もちろん会計で単価構造やセールミックスや意思決定会計を使って、戦略的に企業を運営することはできます。そのため、武器に転じさせることもできるのですが、あくまで武器で例えると、銃や剣程度にしかなりません。決して、戦闘機やミサイル、空母にはなり得ません。

 

そこで重要なのが、「未来を変えている感」を持つサービスを作り上げることなのだと思います。

 

 

ダイナミックな世界の動きを掴むものたち

 僕がお世話になっている経営者の中には、 世界のマクロな動きを掴んで、それを現実に落とし込んで事業を行っている人が何人かいます。具体的な話はしませんが、個人レベルの話で例えると、

世界の人口は今のところ増えているから、マネーの供給量は世界的に増え続ける

→マネーの供給量が増えるということは、世界的にインフレが起こり、物の価値が相対的に上昇する

→ものの価値が相対的に上昇するなら、金(ゴールド)を買っておこう

 

っていうような感じです。

そんな感じで、世界の動きを掴んで事業に落とし込んでいる人います。

 

しかしながら、僕はダイナミックな動きを自分事として捉え、具体的に落とし込むということが感覚的に分かっていません。だからこそ、まずは世界の動きや捉え方を知ることが必要だと感じています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます