シューターのブログ

僕にできることはなんですか?

 

この三連休の中日にあたる日曜日は、ひろしま国際センターでNPO法人テラ・ルネッサンス代表、鬼丸氏の講演を聞かせていただきました。NPO法人テラ・ルネッサンスカンボジアの地雷被害者の支援やにとどまらず、ウガンダカンボジアでの元子供兵の社会復帰支援をしているとのこと。ちなみに、テラ・ルネッサンスという名前、よく怪しいといわれるそうですが、名前の由来は、「テラ」がラテン語で”地球”、「ルネッサンス」は英語で、”再生” ”復興”を意味し、「テラ・ルネッサンス」で地球の再生・復興を意味するそうです。鬼丸さんが大学生時代に「お金」「知識」「経験」がない状態でも、凄まじい行動力で、一人からはじめ、テラ・ルネッサンスをつくられました。そして、そんな鬼丸さんから聞いたお話はとても心に響く内容でした。

 

質問の仕方一つが違うな

講演のあったイベントでは、県内・県外の学生国際協力団体がブース出店をしていました。そして、いつもお世話になっている方や知り合いの方も多く参加しておられました。そんな中、いつもお世話になっている方がブース出展をしている学生にこんな質問の仕方をしていました。

僕にできることはなんですか?」

この聞き方一つで、国際協力団体の学生が、団体のことをこと細かく、説明しだしました。この質問の仕方は、双方にとって有益な時間を作り出し、さすがだなと思いました。

 

今、自分に何ができるのだろう

鬼丸さんは、大学4年生の時、初めて訪れてカンボジアに行き、地雷除去の現場に訪れたそうです。

『地雷が見つかると、ディマイナーがその地雷のそばに火薬を仕掛けます。そこから100メートルほど離れた場所までリード線を引いてくるのです。準備が完了すると「今から、地雷を爆破する」という注意を促すために、笛を三回吹きます。ピーーーーー、ピーーーーー、と長い笛の後に、ピッピッピッ、ピーー、と短い音を拭いた瞬間、発火装置のスイッチを押し、電気信号がリード線を伝わって火薬とともに地雷が爆破されるのです。「ズッ、バアァァァァァーン」乾いた音が地雷原に鳴り響きます。』

『平和をつくるを仕事にする』 著者:鬼丸昌也 より引用

実際に「地雷」という社会課題を目の当たりにした鬼丸さんは、ある問いが心の中に生まれてきたそうです。

「今、自分に何ができるのだろう」

これを常に問い続けて、鬼丸さんは、テラ・ルネッサンスというNGOを設立したり、地雷問題を伝える公園を始めたり、元子供兵の社会復帰に取り組むまでに至ったそうです。自身に問いかけ続ける鬼丸さんに感服するとともに、僕も自身に問い続けなければなと思いました。

 

 

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鬼丸さんからサインを頂きました!



 



 

衝撃の一言

「僕はお母さんの腕を切らなければいけなかったんだ」

ウガンダの元子供兵の16歳の少年が実際にこう語ったそうです。なぜ、少年はこのようなことを語ることになったのか、背景を説明します。ウガンダでは、北部戦争が、1986年から20年ほどありました。ウガンダ政府と反政府組織の「神の抵抗軍」が戦っており、「神の抵抗軍」は子供を誘拐し、子供兵として利用していました。そして、先述の少年は誘拐され、子供兵となりました。そして、軍は子供兵が軍隊を脱走するのを防ぐ常套手段として、少年に彼自身の生まれ育った村を襲撃させました。

「その女性(母)の腕を切断しろ、やらなければ、その女性もお前(少年)も殺す」

と言われ、生き残るために母親の腕を切断したそうです。そして少年は残虐な行為を家族や知り合いに目撃され、知られ、どこにも帰る場所がなくなりました。

鬼丸さんは実際にこれらを少年から聞き、元少年兵の社会復帰の活動も起こされています。僕はこんな悲惨なことが現実にあるなんて、知っているようで知りませんでした。この背景には色々な要素が絡み合っていて、解決が難しいのは事実ではありますが、とにかくこんなことが起きて欲しくないと強く願います。そして僕が今できることは、こういう事実があるということを人に伝えるというくらいです。よかったらこんなことが世界で起きた(起きている)んだよとみじかな人に伝えてみたください。また、よろしければシェアもよろしくお願いいたします。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます