シューターのブログ

平成最後のブログ

 

平成最後の日ということで、最近さぼりがちのブログを更新しなければと思い至りました(笑)。先週は体調を崩しゲホゲホとやっており、あまりはかどらない週でしたが、一つ自分の中で整理できたことがあります。それは「美意識」や「アート」といったものについてです。

 

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呉のロケ地マップ!!

 

明確な理由がなく巡った一年

平成最後の日、家で過ごすのは何か勿体ないなと思ったので、日中呉に行ってきました。呉は阿賀の方や音戸の瀬戸の方は歩いたことがあるものの、呉市街はほとんど歩いたことがなく新鮮でした。レンガ通りはレトロな感じがして綺麗で、数時間しかいなかったけれどもどこか居心地の良さを感じました。商店街の中(歩道)に駐輪場があるのが少し変わっているなと思いました。まあ、そんなこんなで呉の街を歩いたのですが、一番の目的は、呉市立美術館に行くことでした。去年一年間、大学の取り組みに便乗して、美術館をたくさん巡っていたのですが、呉は豪雨災害でJRがストップしている期間が長く、訪れていませんでした。それがゆえに、一回呉市立美術館に行ってみたいという思いが自身の中で大きく育まれていました。ただ、この美術館巡り、明確な理由・目的を持ってこの一年間行っていたわけではなく、むしろ漠然と行っていました。

 

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初めて行ったレンガ通り

 

論理的なことや技術的なことは後からどうにでもなる!?

実は新学期になってから、レジャーサークルの立ち上げを友達としており、だいぶ時間を費やしています。先週はサークルの規定づくりをしていて、規定の施行日を記述する際、令和1年5月◯日と書くのが新鮮でした。そんな新しく作っているサークルでは、自分と違う学部の人も集まってきてくれました。そして、立ち上げで一緒にやってくれてる人の中に芸術学部の人がいるのですが、その人の言っていたことが最近ずっと残っていました。彼は映像が専門で、一緒に街を歩いていると、スマホを片手に、水たまりの前で立ち止まり動画を撮ったり、街並みをとったりと面白いです。エスカレーターで映像を撮っている際は、面白半分「盗撮に間違われないように」と心配しています。そんな彼が映像が街を歩きながら映像を撮っているときにこんなことを言っていました。

「感性を磨くことが先」

一語一句あっているかは定かではなく、僕の解釈が入っていると思うのですが、このようなことを言っていました。つまり、論理的な部分は言語化されていて再現性があるから後からどうにでもなるが、言語化されていない「感性」は再現性が低く、磨くのに時間がかかる。だから、「感性を磨くことが先」な訳です。

 

指摘された半年前のこと

「感性」というワードでつい思い出すのが、半年前のことです。僕は半年前、『「フィール(感じる力)」が足りない』と指摘されました。感じる力があると、「見えないものが見えたり(病的な幻覚ではないです(笑))、新しいものを思いついたりすることができる」ということを聞きました。ただ、僕はその「感じる力」が弱く、「論理的」な部分が発達している。だから「感じる力」を磨きなさいと言われました。そう言われた確かにそうだと思ったのですが、理屈じみた僕はなぜか、納得しきれないところがありました。だから、もやもやを抱えたまま、美術館を巡っていました。

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商店街の中に駐輪場ってなんか新鮮

アートスクールに送り込まれるエリートたち

このモヤモヤを晴らしてくれた一冊『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』に先週出会いました。実は最近、「グローバル企業の幹部トレーニング」としてアートが扱われ、重要視されているそうです。そしてアートを学ぶことの必要性がこの本には書かれていました。この本に書いてあるアートを学ぶ必要性の理由をざっくしと書くと、

1.論理的・理性的な情報処理スキルの限界が露呈しつつある

2.世界中の市場が「自己実現的消費」へと向かいつつある

3.システムの変化にルールの制定が追いつかない状況が発生している

この3つだそうです。

どういうことかというと、今までの世の中はモノで満たされることを世界は求めていたが、先進国どころか発展途上国にまで良質のものが行き届き、人は精神的な満足を求めるようになりました。そして、多くの人「自己実現」を目指せる状態になった。すると、「論理」の賜物である「機能」や「性能」はどの製品もある水準を保証しているから、人は「デザイン」でものを選ぶようになりました(これからますますこの傾向は強くなるでしょう)。だから、ビジネスをする上で、今日、そしてこれからは「論理」より、「アート」の方が重要になってくるというのが理由の1番と2番です。

3番については、ルールの制定が追いつかないから、「自身の中にある美意識(軸)」を元に行動しましょうということです。もう少し、損得で話をすると、法律の原則として「法令不遡及の原則」があります。つまり「出来た法律を、過去のことに適応してはいけません」ということです。だから、法律の穴を縫ってグレーゾーンで儲けようとする人たちが多く出てきたのですが、グレーゾーンに対しては、「法令不遡及の原則」を適応されないことが多々あります。グレーゾーンで儲けてたら後から「新しい法律で法律違反ね」と言われることがあるということです。結局のところ、「自身の中で美意識を作り」それに従いまししょう。倫理を基にして行動しましょうというわけで、これが3番の説明です。

他にもアートを学ぶ理由はあるのですが、大きく3つの観点から取り上げるとこんな感じです。これで僕は「美意識」や「アート」を磨く理由を明確にすることができました(笑)。自分の弱い部分「感じる力」を継続して磨いていきたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます