シューターのブログ

借金するのは悪いこと? 

〜大学生になって気がついた高校時代の失敗と戦略的借金〜

 

 今日は金曜日、オンライン授業と課題地獄の最中、束の間の休憩で借金について書きます。なに、こましゃっくれてんだよ、と思われるかもしれませんが御許しを。

 早速ですが借金に対して、どんなイメージを持っているでしょうか。おそらく多くの人が悪いイメージを抱いていると思います。僕も大学生になるまでは、テレビで、「お父さんが経営している会社の借金を払えなくて、家に取り立てが来て、所有物がなくなり、家族はバラバラ」というなんとも悲惨な映像を見た記憶があり、借金に対しては悪いイメージどころか、「借金はしてはいけないもの」と思っていました。しかし、借金の本質を知ると、借金が決して悪いものであるわけではないことがわかります。(ちなみに、今は会社法上、株式会社の場合、原則として債権者からの取り立てを株主(個人)が直接受けることはないのでご安心を。)

 

会社・会計の勉強をするとわかる借金の本質

 大学生に入ってから、興味で勉強してるのが会計です。会計と聞いただけで、「計算いやだ」とアレルギー反応を起こす人や「所詮金勘定でしょ」と鼻で笑う人もいるかもしれません。しかし、会計ってすごいんです(笑)。会計の勉強をすると、「会社が一体全体何か」や「資本主義の一部」が見えてきます。海外のある国では、会計はきちんと義務教育に組み込まれているそうですよ。まっまっ、会計愛はこの辺で押さえといて、借金の話に。早速ですが、

 借金とは、「時間を買うこと」です。

 世の中にあるほとんどの企業は借金というものをしています。(一部自己資本のみで資金を賄っている企業もありますが)。なぜするのかというと、投資をするための資金調達です。例えば、1億円で工場を立てる建てたいと社長さんが思っているときに、手元に1億円がないとします。すると、なんとか頑張って1億円を貯めるという方法が考えられますが、それには時間がかかります。また、たとえ手元に1億円があった場合でも、借りたお金で工場を立てれば、手元にある1億円は他のことに使えますよね。手元にある1億円を使っちゃうということは、ある意味1億円を使う選択肢を潰すことになり、潜在的なチャンスを失うことになります。だから、借金は「時間を買うこと」ということができます。(ちなみに、利子は時間を買うのにかかる費用です)

 

個人に当てはめられる「借金は時間を買うこと」という考え方

 

 この話は、会社のことだけではなく、個人にも当てはまります。例えば奨学金。僕は大学に通っているのですが、4年間で約200万円ほど借りて大学に通うことにしています。(借りています)。勉強が好きで、将来に役立つ勉強をしたいと思ったから大学に行くことを決めました。もちろん借金をするからには、絶対に返さないといけません。また、借金して手元に得たお金は、遊びの金に使うのはご法度です。あくまで投資。そして、時々学生が奨学金を返せないというニュースを耳にしますが、そうならないように稼ぐ力を磨き、将来実際に稼いで返すことがマストです。この考え方に対し、大学で勉強することは、「将来に金を稼げるようになるためではない」と真っ当なご意見をお持ちの方もいるかもしれませんが、稼げるようになることが、奨学金を借りたものの責任であるというのが僕の意見です。もし僕が奨学金を借りてなかったら、働いて大学に行くお金を貯めてから入学することが必要であり、おそらく数年はかかるでしょう。その数年をショートカットできるのが「借金をすること」のメリットです。

 

高校時代の失敗

 大学生になって、もっというと教えるプロに出会ってから気がついた高校時代の失敗があります。それは塾に行かなかったことです。僕は今まで塾に通ったことがありませんでした。なぜ塾に行かなかったと言えば、母子家庭でお金がなかったというのが一番ですが、独学で勉強すればいいという思い込みも、どこかにあったからです。勉強するためのお金なんて、奨学金をもっと調べて応募したり、教育ローンを組んだりだなんだで、なんとかなる話だったと思います。でも僕は、独学でいいやと思っていたり、ある種独学が美徳とすら思っていたりしている部分もあり、借金をしませんでした。なぜなら、あることに気がついていなかったからです。それは「教えるプロに教えてもらうことが一番能力を伸ばすことの近道である」ことです。やはり、教えることに長けていて、ある科目や学問に精通している人に教えてもらうと、理解度も楽しさも違います。大学生になってから、教える人の上手な人に多く出会って、やっぱり良い教育はお金を払ってでも受けるべきだと身をもって体験しています。そういう意味では、教育を思う存分受けることのできる子供は羨ましいです。親戚に頭下げたりしなくていいし、勉強したい放題だし、ほんと恵まれてんな〜って。貧乏なら、戦略的借金をして良い教育を受けるべきだというのが僕の考えです。

 

今はいい時代

 結局のところ、勉強するのに必要上でネックになるのはやはりお金です。大学に通ったり、留学するとなると数百万するのが当たり前です。だから、(傾向の話になりますが)富裕層の子供の方が、質の高い教育、レベルの高い教育を受けることできるチャンスがあります。そして学歴も高い傾向があり、将来稼ぐ額も高い傾向にある。金持ちは金持ちの子供を産み、貧乏は貧乏の子供を産むというやつですただ、これはあくまで傾向の話であって、のし上がることはできます。僕はのし上がります。そして嬉しことに、この傾向を緩和する動きに今この時代、あります。それが顕著なのは、YouTubeと書籍の進化です。ここ3年ぐらいでYouTubeにわかりやすい勉強チャンネルがたくさん出てきているように僕の肌感覚では思えます。例えば、英語なら「がっちゃん」数学なら「ヨビノリ」、歴史ならオリエンタルラジオ中田の「Youtube大学」と。さらにここ数年、学校の勉強では教えてくれない学問の全体像、分野ごとの横のつながりを教えてくれる書籍が増えているように感じます。お金がなくても良い教育を受けることができるという、いわば教育の分野で民主化が起こっているように思えます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます